終末の世界で人は何をすべきなのか【OPUS: Rocket of Whispers】


邦題は『魂の架け橋』

OPUS: The Day We Found Earth(地球計画)』の精神的続編です。
続編とはいえゲーム性はほぼ違いますし、ちょっと同じ単語が出てくるぐらいなので前作をプレイしなくても楽しめますが、順番通りプレイすることをお勧めします。



疫病の蔓延で人口が激減し、気象コントロール装置の故障により永遠に春が訪れなくなった絶望的な惑星が舞台のお話。ポストアポカリプスですね・・・

主人公はロケット技師(?)のヨハンと、地球教の巫女であるフェイの2人。



地球教というのはこの世界において広く信仰されている宗教です。ロケットに亡くなった人の魂を乗せて宇宙へと飛ばす『宇宙葬』というのが一般的で、地球教の巫女はそれを執り行う習わしです。お祭りのように親しまれていたようですね。

しかし、前述の通り人類は滅亡の危機に瀕しており日々生きるので精一杯です。
宇宙葬なんてもう何十年も行われていません。人も資材も何もかも足りていないので。
その為、地上は死者の霊で溢れかえっていました。
主人公の1人であるヨハンも自分たちを弔ってほしいという魂の声に悩まされています。

ヨハンはまとわりつく魂達(霊障)から解放される為、フェイは最後の巫女としての使命を果たす為、地上を彷徨う魂達を宇宙に還す為にスクラップなんかを拾い集めてロケットを作ることになります。





前作とは異なり、見下ろし型アドベンチャーとなっております。
アクション要素や複雑な要素はほぼありませんので、苦手な人でも大丈夫です。

ゲームの基本的な流れとしては、ヨハンを操作して資材を集めたり、時には魂の声に耳を傾けて人々が遺したものを探すことになります(フェイは操作できません)



ロケットは無事に宇宙へと飛び立つことができるのでしょうか?















以下ネタバレ注意。読む前に実際にプレイしてクリアすることを推奨します。
いやもうプレイしてくれるなら読んでもらえなくていいです。














遺留品や魂の語りがこの世界でどんなことが起きたのかを教えてくれるのですが、それを想像するだけで胸が締め付けられますね。


食料の奪い合いが起きるどころか、尽きるのは人類が先だという悲しい未来。
配給が余るってどんな状態なんでしょうか。
実際に、フェイ以外の人間と会うことはありませんでしたし・・・

野生動物の楽園になっているわけでもなく、ただ滅びを待つだけの死の星です。
(エンド後ちょっとだけ希望があるように見えるのは私の妄想でしょうか?)




宇宙葬なんてしたところで全く意味は無いんですよ。
少なくともヨハンは霊障から解放されますが、フェイには関係ないこと。

これで故障した気象衛星装置が治るわけでもなく、他の星から救援が来るわけでもない。
2人もそれを期待しているわけではありません。

前作もそうでした。
地球を見つけても意味はないかもしれませんが、約束したから地球を探し続けました。

私はポストアポカリプスで『定められた滅びの前に人は何を成すのか』というのを見るのが好きなんです(『何かを成し遂げた結果、死ぬ』のはまた違うんですよ)
オンボロの車で行けるところまで行くのもよし、人類が滅んだ真相を突き止めるのもよし、生き残りを探しに行くのもよし、もちろん変わらぬ日常を過ごすのもよし。

この2人は託された使命と夢と約束の為、ロケットを宇宙へと飛ばしました。
限られた資材で何度も失敗を重ねた末にようやっと魂を送ることができました。
これからも宇宙葬は続けていくのでしょうね。