ポストアポカリプス、ジャンル的には横スクロールADVでしょうか。
干上がった海を船(車)で横断します。
車輪が無いとどこにも行けない世界なんですよね。
船を動かすには燃料が必要ですが、この船は主人公が手に持てる物なら何でも燃料にできます。明らかに「燃料!」って感じのドラム缶や一斗缶(?)だけでなく、電球やボールのようなもの、椅子やラジオまで・・・
道端に落ちているものは基本的に拾っておくことをお勧めします。
(足りなくなることは無い筈ですが)
入れると爆発して船が壊れるものもありますのでご注意を。
特にあても無く行けるところまで行くことになるんですが、道中船を降りて廃墟に立ち寄ることができます。廃墟では先に進む為にちょっとしたギミックを解く必要があったりも。
スピードを要求されるものは殆どありません。
・・・勿論、船から火の手が上がるようなら急いで消さないといけませんが。
先へと進む為に船を改良することもあるでしょう。
マストを増設すると風を受けて進みます。燃料の節約が可能です。
ただし、帆を張ったままだと通れない所もありますので適宜畳みましょう。
折れることはありませんが・・・
船の左右にはフックが付いていて、物に引っ掛けることもできます。
限界まで引っ張り続けると主人公が船をけん引することも可能っぽいので、燃料が無くなっても大丈夫ということなの・・・?
雰囲気ゲーと思いきや、なかなか忙しなかったです。
まさかゲームオーバーの概念(チェックポイントまで戻される)が存在するとは思いませんでした。火の用心ですわね。
燃料を投入してエンジンをかけて放熱してマスト張ったり畳んだりしながら道端のものを拾って・・・と、わりかし船内を行ったり来たりしていましたね。
「こんな世界観を味わうようなゲームでRTAするの?」と思ったんですが、実際にプレイしてみるとこれはRTAし甲斐があると思いました。やりませんが。
何気にタイムアタック実績も用意されています(90分以内だったかな?)
プレイ時間は4時間もかかりません。
誰もいない荒れ果てた灰色の世界をただ進むだけ。
船が進める所まで進んで、さいごに何をみるのか。
雰囲気に惹かれた人には是非ともおススメしたいです。
アートワークとサントラも買っちゃいました。
以下ネタバレ(クリア後に読むことを推奨っていうか読まなくていいからプレイして)
びっくりするほど唐突に終わりました。
まあ、誰とも会えないまま船が動かなくなって終わるんだろうとは漠然と思っていましたが。車輪交換したりパーツ換装したりでわりかし船を改造して進んでこれたので、船が真っ二つになっても新しい船体が手に入るのだと思っていました(『テセウスの船』的な)
でも違いました。真っ二つになった船をなんとか動かして辿り着いた灯台の、その先には海が広がっていました。
明かりを灯してそこで旅は終わりです。
この灯を誰かが見てくれるといいなぁ・・・
人々の生活の痕跡が悲しい。
誰もいない町、放たれた家畜、朽ちた工場。
工場跡で「Future」だなんて大々的に謳われていた巨大な歩行戦艦(?)も、どうしてあんな所で放置されていたのか・・・役目を終えたから? それとも不要になったのか。
主人公は何者なのか、どうして船を走らせるのか、どうして海が干上がったのか、どうして誰もいないのか、そういったことは特に何も説明されません。
ただひたすら果てを目指して進んでいくだけです。
・・・そうして、果てにたどり着いて、どうなったのかもわかりません。
この旅で主人公は何を得たんでしょうね。
私は言葉では表しづらいのですが、虚無感、喪失感を得ました。
所謂「時間の無駄」ではなく、こいった物語に触れなければ得られない感情・・・
これだからポストアポカリプスものはやめられませんね。




