Windows PEとバッチファイルでデータ消去USBを作成2

前回は「clean all」を使いましたが、Cipherを使用したものと、Sdeleteを使用したものも作っていたんですよ。所要時間とか使用感を知りたかったので。

勿体ないので公開。
まあ、1つの記事に纏めると長すぎちゃいますし。


ノートパソコン処分用(HDDが1つしか入っていない想定)
HDDの記憶領域を0で上書き、データ消去します。
複数あるHDDのうちどれか1つ・・・という具合のデータ消去はできません。
うっかりメインPCで実行すると死にます。


前回のおさらい。

Cipher

0⇒1⇒ランダムの計3回、上書き回数は固定。
その分時間がかかりますが。3~4時間ぐらい?

ただしWindowsPEには実装されていないので、CipherをPE側に別途導入する必要があります。

C:\WinPE_amd64\mount\Windows\System32
↑に直接、今使っているPC内の「Cipher.exe」をコピペすればOK


SDelete

Microsoftが配布しているデータ消去用ツール
様々なオプションが用意されており、上書き回数も指定可能です。1回だと2時間ちょっと。

こちらもCipher同様、SDelete.exe(OSによってはSDelete64.exe)をsystem32直下に入れる必要があります。



前回同様、バッチファイルとdiskpart.txtの2つ。
CipherとSdeleteは構文が1行を除いて同じです。


[cipher.bat (Sdelete.bat)]




Diskpartで管理情報を削除⇒Cドライブを作成してから、Cipherコマンドで0と1とランダムで上書きします。

cipher.exe /w:c:

↑オプション(引数)を指定すればで色々できます。
元々データ消去ではなく、暗号化用のコマンドのようです。

Sdeleetは「cipher.exe /w:c:」を↓に置き換えるだけ。

sdelete64.exe -p 3 -q -z c:

pで回数の指定ができます。↑は3回です。
・・・引数これでいいのかな・・・


[diskpart.txt]




先ほども書きましたが、まずはパーテーション等を含めた管理情報を全て削除。
その後、NTFS形式でクイックフォーマットして、領域全体をCドライブにします。

これでCipher、あるいはSdeleteでCドライブを指定すれば全て消える・・・筈。



もう何度も書いていますが、使用に関してはは自己責任です。
編集中に実行してしまった場合は「n」キーを押してください。

使い方を誤って、必要なデータを削除してしまった等の苦情は受け付けません。