魔術師系ギルドとはいったい何なのか

冒険者ギルド、戦士ギルド、盗賊ギルド、魔術師ギルド・・・

創作物でよく目にするこれらは、所属する者に職を斡旋する施設・・・ハローワークとか、人材派遣っぽい感じで使われていますよね。


かく言う私も、自分の作品に出てくる『魔術師ギルド』は人材派遣っぽい扱いです。


ここから先は、自分の頭の中にある、設定の整理ってやつですね。
創作系のお話。




実際の中世ヨーロッパで興ったギルドは、めちゃくちゃ大雑把に言うと「独禁法万歳!!」みたいな感じの組織なんですよね。悪の組織じゃねーか。
最初はそうじゃなかったけど、腐敗していったんですかねー?
だからこそ、時代の移り変わりによって解体されたとも言いますが。
(きちんと制度を整えて続いている所もあるようです)


魔術師ギルドとは、いったい何なのか。

問題解決の為にギルドに所属する魔術師を斡旋し、マージンを得る・・・みたいな。
※魔物が闊歩し呪いが渦巻く世界なので、魔術師はなくてはならない存在です。

ギルドに入組する為には魔術師ランクB以上が必須。
魔術師ランクは魔術師検定により定められるのですが、勿論この魔術師検定はギルドが実施しており、勿論検定料も頂きます。ランクを継続する為の更新料もかかります。
(見込みがある魔術師を、ギルドのお偉いさんがスカウトするのもあり)


ギルド入組のメリットは、魔術に必要な物が安く買えるとか、技術を学べるとか、魔術師同士の交流とか。

なかでもやはり、魔術師系の職業や、短期の依頼への斡旋が強み。

魔術師系の職への門戸はギルドが握っていると言っても過言ではありません。
「先祖代々この仕事でした!」みたいなのが例外。


突発的な依頼(魔物退治とか、解呪とか)への斡旋も、依頼者からしてみればその辺の胡散臭い自称魔術師に個人的に頼むより、ギルドを介して信頼と実績のある魔術師に頼める方が安心なわけで。

ただし、その分、依頼料はそこそこ高め・・・(中の)上流階級ぐらいじゃないと気軽に頼めないぐらい?

その辺の魔術師に依頼した結果失敗し、余計に事態を悪化させるか、多少高くてもギルドに頼むか・・・といった所ですね。信頼は金で買うしかない。
「金が無いならよそで頼め!」と、貧乏人は門前払い。
その辺り、ちょっと足元見てる感じの組織です。

あれれ、魔術師ギルドの連中、魔物退治の依頼が多いからって、ちょっと調子に乗ってるんじゃない?
元々は魔術師への援助を目的とした組織だったはずなのに・・・。

みたいな。


やっぱり悪の組織じゃねーか。


そんなギルドの現状に嫌気がさして、独立して相談所みたいなものを立ち上げる人もいたりします。競争相手が出てきましたね。「元ギルド所長!」とかそういう看板を利用しちゃう感じで。

国も国で重い腰をあげて、そもそも被害が出ないように魔物の数を減らしたり、呪いなんかの取り締まりを強化したりだとか。とてもギルドに依頼料を払えない人達の為の窓口を設けたりとか。




今考えているウィッチロアが、そういう設定を元に作っています。


ゲームの為に、悪魔とかギルドとか魔女とかワードを出しましたけど、その辺もちゃんと練っていかないといけませんね。