HDDからカチカチ時計の針みたいな音が聞こえてくるのを解決した話

ノートパソコンに内蔵しているHDDから、「カチッ、カチッ」という時計の秒針が動いているような音が、1分間に2~3回ぐらいのペースで聞こえてくるんですよねー。

(以下 「カチカチ音」)


それも、窓を閉め切って外の音が聞こえず、空調などの機械が駆動していない状態の静かな環境でパソコンの前に座って、耳を澄ませると聞こえる程度の小さな音。

HDDにアクセス中だと通常の駆動音は聞こえるが、カチカチ音は聞こえない。
なので、カチカチ音はブラウジング中などHDDのアイドル時に鳴っている?
(上記の通り小さな音なので、駆動音にかき消されているだけかもしれない)

心当たりは・・・無くはないが、おそらく無関係。
ブラウザのキャッシュの書き込み先はSSDなので。

むしろ今までも鳴っていたが、窓を開けたり、扇風機やクーラーを付けていたから聞こえていなかっただけかもしれない。今はとても静かですから。

ファンの回転音にかき消される程度の小さな音・・・それでも、一度鳴り出すと気になります。


HDD、もしくはSSD、可能性は低いけどファンの異音かもしれないということで検証。


検証


CrystalDiskinfo⇒
 HDD、SSDともに異常なし。

ケースの通風孔の掃除⇒
 埃がそこそこ溜まっていたので拭き取ったものの、改善せず。

電源オプション⇒
 高パフォーマンス、HDDの電源を切る等の機能はオフ。

その他設定⇒
 特になし。



HDD、SSDを取り外してそれぞれ確認するべきでしょうけど、システムの書き込み先等を分散させたりしているので最後の手段。



対策


並行して、ネット上で同様の症状らしきものを確認すると対策方法がちらほら・・・。


HDD < カッコン カッコン カッコン
おれとく!  Monkiti 様

HDD電源管理(APM)。 
三日坊主。 様

HDDのカチカチ音対策(気になる人向け)
価格ドットコム 様


・・・『AAM/APM設定』なるものを設定すれば音を抑えられる模様・・・?

CrystalDiskinfoは元々インストールしておりましたが、常駐させるまでは行っておらず。
上のリンク先で紹介されている内容通りに設定を行いました。

・・・音が、止んだ?

少なくとも以前のように、時計の秒針みたいにカチカチ鳴ることはなくなりました。
CrystalDiskinfo、こんなこともできるんだ・・・益々すげぇや・・・

一応この『AAM/APM設定』について色々と調べてみましたが、めちゃくちゃ大雑把に言うとHDDの省電力の設定のようです。


CrystalDiskInfo  AAM/APM 設定
Crystal Dew World 様

ハードディスクの省電力機能を CrystalDiskInfo を使って設定オフにしたときのメモ
awgs Foundry awgs 様


詳しくは↑のリンク先様をご覧ください。




気になって自分のHDDも調べてみたんですけど、ロード/アンロードサイクル回数が9万を超えておりました。めっちゃ異常あるやないか。

2016年の11月頃から使い始めて、2年後に計測した結果が97972回。
設定を有効にしてから1カ月後に再計測すると98566回。
1カ月で594回増えております。

この約9万が2年間の蓄積の結果か、それとも急激に増加したかは分かりません。
何故ならこのパソコンを貰ってすぐの計測結果がありませんからorz
年間約5万回もヘッダを出したり引っ込めたりカチャカチャさせてんの?

ただ、カチカチ音がロード/アンロード(ヘッダ退避)のせいだとすれば、ここ数カ月で急激に増えたんじゃないかなー、と。

急激に増えた理由はSSDの増設。SSDをシステムの読み書き先(Cドライブ)にしたので、それまで使っていたHDDをデータ保存用のDドライブに変更⇒HDDにアクセスする頻度が激減。それに伴いアイドル状態の時間が増えた結果、ロード/アンロードが増えたのでは。

去年の今頃はまだHDDをCドライブにしておりましたが、AAM/APM設定を弄っていないのにカチカチ音は鳴りませんでしたし。やっぱりCドライブじゃなくなったせいか。

ロード/アンロードサイクル回数の限界はHDDによって30万とも60万とも言われていますが、このHDD(正しくはSSHD)がどちらかは分かりません。見つかりません。
まあ、もし仮に30万回だとしても、年間5万回で6年、つまりあと4年は保つはず。その前に他の部品が壊れそうな気もしなくもない。

とりあえず設定を有効にすればカチカチ音は解消されましたし、棚ぼた式にロード/アンロードサイクル回数も抑えられるようになりました。

ひとまずはこれで解決・・・ということで。


【2018年12月21日 修正と追記】
日本語が不自由意味が通じにくい所を重点的に修正しました。